このページには、Raspberry Pi 4B を USB ストレージから OS を起動するためのブートローダーのアップデートの方法について書いてあります。
Raspberry Pi 4B のブートローダーアップデートの必要性 #
公式ドキュメントに “USB Mass Storage Boot” というセクションがあり、そこには次のように書かれています。
The bootloader in Raspberry Pi 400 and newer Raspberry Pi 4B boards support USB boot by default, although the BOOT_ORDER bootloader configuration may need to be modified. On earlier Raspberry Pi 4B boards, or to select alternate boot modes, the bootloader must be updated.
つまり、デフォルトで USB ブートに対応しているものの、Raspberry Pi 4B の初期ボードではブートローダーのアップデートが必要とのことです。
私が持っている Raspberry Pi 4B はデフォルトでは USB ブートしてくれなかったため、ブートローダーのアップデートを試みます。
先ほどの公式ドキュメントに次の3つの方法が記載されています。
- Instructions for changing the boot mode via the Raspberry Pi Imager.
- Instructions for changing the boot mode via the raspi-config.
- The bootloader configuration page for other boot configuration options.
一番上の Raspberry Pi Imager を使ってブートローダーのアップデート方法を試してみました。
Raspberry Pi Imager によるブートローダーのアップデート #
このアップデート方法についても 公式ドキュメントがありますのでそれに従うのみです。
念のため日本語で手順を書いておきます。
- Raspberry Pi Imager をダウンロードします
- スペアの SD カードを用意します
- Raspberry Pi Imager を起動します
- “Operating System” の中にある “Misc utility images” を選びます
- Bootloader を選びます
- ブートモードを選びます(ここでは USB を選びます)
- SD カードを選択して、焼きこみます
- 焼きこんだ SD カードを Raspberry Pi に挿入して起動し、少なくとも 10 秒ほど待ちます
- 緑の動作表示 LED が定常的なパターンに点滅し、HDMI 出力も緑になれば成功です
- Raspberry Pi の電源を落とし、SD カードを抜きます
以上でブートローダーのアップデートは完了です。